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☆ 僕のお気に入り|『人間のための街路』B・ルドフスキー

人間のための街路の本の紹介
街路は単なる道路ではなく、まして自動車のための道路ではない。街路は歩行する人間のためにある。


☆ 僕のお気に入り、
『人間のための街路』B・ルドフスキー
 

街路は単なる道路ではなく、
まして自動車のための道路ではない。
街路は歩行する人間のためにある。

 

この著者の本を見ては感動し、
街路や広場の魅力を発見しては、
いても立ってもいられなくなった一冊。

 

そして、
地中海地域の都市や街、
数多くの小さな集落を、
バックパッカーで半年間。

 

ベネチアの車のない街路空間、
小さな中庭のような広場の連続。

 

総延長が何と38Kmもある、
イタリアのボローニャのポルティコ。

 

モロッコのフェズの迷路の街路、
南イタリアのまっ白の街路空間など。

 

見て歩き回ったその時の数々の記憶が、
僕の「家づくりのイメージ」の源泉。

 

そのころ写真はデジカメはなく、
数少ない白黒フィルムにこだわり、
フィルム探しに街をさまようことも。

 

「人間のための街路」のテーマは、
この時に撮影した白黒写真です。



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(2018/1/16)

☆ 人間のための街路、坂の街「PERUGIA」白い街「OSTUNI」

人間のための街路、坂の街「PERUGIA」

☆ 人間のための街路
坂の街「PERUGIA」。

イタリアの中部、
山岳都市。

緩やかではない、
やや急な階段状の街路空間。

住居群である建物に
何ともいえないような
緊張感を与えています。

おおくの集落は
外部の侵入者を遮断するため、
丘の上に建てた街でこその風景。

この街では、
密集された住居群にたいして
ゆいいつ開放されている
街路空間は中庭的です。

イタリアの街路には緑はなく、
ただ空気感がただような空間は
ひとびとをつつみこんでくれるようです。

建築空間が素晴らしければ、
そこには緑なんて必用なくなるんですね。

人間のための街路、白い街「OSTUNI」

☆ 人間のための街路、その2
白い街「OSTUNI」。

南イタリア・プーリア地方、
丘の上の小さな集落。

多くの集落は防衛の為に
わざわざ丘の上に建てられます。

そのために内部は密集していて
中庭を作る余裕はありません。

ゆいいつ開かれているのが、
共同スペースとしての街路空間。

住居の外壁、
街路空間、
教会、

すべてが白いビアンコで塗られ、
住居の前の白い街路空間は
中庭のように明るいです。

この中間領域としての
中庭的な共有の街路スペースは、
ひとびとの憩いの場所。

そこは内と外との境界はなく、
すばらしい街路空間の連続です。

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