☆ 田園風景にとけこむそば屋|京都大原

☆ 大原のそば屋|畑と水面にひらく円形デッキのある風景
・寂光院参道の風致に寄り添いながら、木と水と光が調和するそば屋の設計京都・大原の畑の中に、静かに佇むそば屋の計画です。
円形のデッキが畑へと緩やかにひらき、水盤の“ゆらぎ”が空気に涼を添えます。
店内は約10mの無柱空間と大開口で、内と外が穏やかに溶け合う設計。
木の温もりを活かしながら、和の情緒とモダンな感性を重ねました。
寂光院の参道に位置し、京都市の風致地区条例に配慮した外観は、左官仕上げの岩肌のようなアプローチと軽やかなファサードで構成しています。
通りからは、そば打ちの様子が覗け、思わず足を止めたくなるしつらえ。
客席からは、畑の風景が一枚の絵のように広がり、季節の移ろいを感じられます。
地元の人も旅人も、心地よく過ごせる“風景の中のそば屋”を目指しました。
自然・建築・人が緩やかにつながる、新しい京都の一隅です。
.(2025/6/5)



