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☆ 「日本人と木(と住まいと生活)」について鼎談

杉について|鼎談
杉について|鼎談


杉の木の専門家の方と鼎談でしたが、杉の知識もそんなにないのですが、今まで建築家として設計活動をしながら、森のことや、杉の木に関することに興味を持ち感じた事を話してみました。

杉でいえば、日本の間伐材をもっと活用できれば良いとは思っていましたが、最近、気になっていることは、杉などの針葉樹を『ケボニー化』で、広葉樹化させて日本の森を再生できればと。 ハードウッドが枯渇し、ソフトウッドが増えているのなら、『ソフトウッドをハードウッドに変えるケボニー』は、画期的ではないかと思い、『ケボニー化』をテーマにしてお話しをさせていただきました。

そんなケボニー化の加工技術を海外から取り入れて、日本の杉材を使ってようやく本格的に動き始めている企業があります。外壁やデッキ材に使うのですが、30年は腐らずに保てるそうですが、まだまだ高価で実際に使える時や使えなかったりです。もっと普及すればいいのですが、少し時間もかかりそうです。

いろんな樹木には興味はありますが、そのような杉材についてお話しをさせていただきました。

最近は『杉ボックス』と、命名して杉材を外壁に使うシンプルなデザインの家をよく作ります。
特に産地にこだわりなく、その現場で手に入れやすい材料を使ってきましたが、これからはこの『ケボニー化』された日本の杉材を使って、少しでも日本の森の再生に貢献できればと考えております。


ケボニーについて
・日本の森を再生させる  → ケボニー化、針葉樹が広葉樹に化ける、これは林業のイノベーションだと言われてます。
ケボニー化処理とは、トウモロコシやサトウキビなどから採れる、植物由来のフルフリルアルコールという成分を木材に含侵させる技術です。そのおかげで重く強く硬くなりますが、表面の手触り感は損なわれることないです。

・見た目は、濃褐色で艶やかになり、チーク材に似た感じになります。処理をした後も水をよく吸うことが特徴で、資源枯渇が問題となっているハードウッド(広葉樹材)の代わりにとして、ケボニー化杉の需要が期待されています。日本では杉の蓄積があるので、資源量に心配ななく、日本の林業界を大きく変える力になるのではと言われています。

まだまだ、価格は高く普及させるには時間も必要だと思いますが、価格の下落の日本の杉材を救い、日本の山の活性化になるのではと期待したいです。
ノルウェーのケボニー社が、開発した技術を、ケボニー化材の日本輸入総代理店のバルセロナトレードが日本のスギに応用できないかと考え実験を行ってきましたが、本格的に岡山に工場もできて稼働し始めています。


.(2022/8/16)
ケボニーを使った事例
​・ケボニー化の杉材をデッキに使いました。

別荘のデッキに、全面的に『ケボニー』の杉材を全面的に使いました。
まだ試験段階で日本の杉材でケボニー化された製品の数も少なかったので、日本中の杉材を全て集めてもらいました。
杉ボックスの家
・『杉ボックスの家』

杉材を外壁に使ったキュービックなボックスの家づくりです。
本来は、ケボニー材を使いたいところでしたが、この建物では、まだ日本の杉材は活用されてなかったので、輸入材のケボニー材されたパイン材を使いました。

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