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☆コンセプト05|間取り

間取り・フレキシブルな間取り
間取りにはその家づくりの特徴の全てが詰っていて、その建築のよしあしが大きく左右されます。
05. 間取り|フレキシブルな間取り

間取りは、建築を作って行く上でまず始めにするもっとも重要なことです。土地がありその限られた平面から空間を想像しながら仕切っていきます。この間取りにはその家づくりの特徴の全てが詰っていますので、その建築のよしあしが大きく左右されます。

建築物の内部における「間」の「取り」方からきているもので、住宅 の間取りについては、よく「良い間取り」「間取りが悪い」といったことをいいますが、設計が進むにつれ、あとから大きく変えることは難しいので、間取りの決定は初めに確実に決めておく必要があります。その間取りの検討では、将来の家族の変化に対応させておくことは大事なことです。

フレキシブルな間取り、可変性を持たせた対応をしておくことは大切です。そうでなければその都度、変化に対して不要に住まいの改装が必要になり無駄な費用があとからかかってしまいます。また空間的につながりを重視したフレキシブルなプランニング、可変可能な間取りも必要になってきます。移動可能な可動式の家具で部屋を仕切る。引き戸を 使うことで空間をつなげたり閉じたり、また光や風をコントロールするフレキシブルな可動の扉。内と外との つながり、自然に空気の流れが連続する。扉の存在を消して壁に収める、空間の連続性と動線の抜ける方向を 調整するには、戸の存在が気にならない引き戸が快適です。

ところで住宅の間取りを考える時は、よく小さな5mm方眼紙にスケッチをしながら検討していきます。5mm x 5mmの1マスが半畳で、2マスが1畳の大きさです。木造建築の場合は910x910のグリッドで作る事が大半ですので、スケールでいえばおおよそ S=1/200の大きさです。S=1/100 で考えるとどうしても大きすぎて詳細ばかりが気になり、また線を書いたり消したりする動作の作業量も増えて時間がかかります。小さければ小さい程、素早くその敷地に対して全体像が掴めます。これも大切なで、設計を考える上でのちょっとしたコツになります。

市街地や都心部では、比較的狭い敷地が多いので中庭を設ける事が多いです。それは建ぺい率で空地を設ける必要がありますので、その空地を中庭に置き換えればとても魅力的な空間が生まれます。敷地いっぱいに建物 や壁を作り内側に外部空間を作ることです。その外部スペースである中庭に面してリビングを設け大きな開口部を設けて出来るだけ開放的に作ります。そうすることで狭さを感じずに、またプライバシーが確保出来ます。ここにも フレキシブルに開閉出来るガラス扉を設ければ、その時の気分によって空間の変化を楽しめます。

いろいろな 都市部や市街地の環境の中で、間取りを検討していく時には、外部空間はとても魅力的な外の部屋となります。狭い敷地だからといって詰め込み式の条件の悪い部屋を多く作らない事は大切なポイントだと思います。

.(2019/12/3)

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