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☆コンセプト01|狭小住宅

狭小住宅には、多くの可能性を秘めています。
小ささの中にも多くの可能性を秘めている。視点を変えてれば、新しい発見がある。
 

01. 狭小住宅|小ささの中にも多くの可能性を秘めている

きめ細やかなプランニングをすることが私たち建築家の宿命です。小さな家づくりには、建主さんと一緒に手創りの感覚の家づくりが必要で、狭小住宅だからなお大事なことです。

狭小地の土地探しではこんな狭い土地に建つの...と思うような土地や変形地でも、少し視点を変えて見れば何か新しい発見があったりします。小さな 庭を作ることや借景を生かすなどの工夫いしだいで、わずかな土地でも部屋や窓の外に奥行き感をだすことは可能です。

また、うまくその土地の持っている特徴を引き出すことができれば、変化に富んだ魅力的な空間のある家づくりが出来ます。小ささの中にも多くの可能性は秘めています。それをいかに引き出すことが出来るかが重要なポイントです。

狭小住宅では、土地が狭いからといって建物の坪単価が安くなるとは限りません。なぜなら住宅にはキッチンや浴室、トイレといった最小限の設備は当然必要です。大きな住宅においても、また小さな住宅でも必ず必要な機能ですが、それが小さな家にとっては坪単価に反映してしまいます。

同じ価格の設備があれば面積が小さい分、狭小住宅は坪単価に反映されてしまうので、高くなる方向となります。仕上げについても同じように、狭い所にいろいろな素材を多く使っていけば当然ロスも多くなって割高となります。一般的に広い敷地の方が、坪単価は施工する面積が広くなるので割安となってきます。

このようなことからも、狭小住宅のコストを少しでも下げるためには、最小限の素材で統一していければいいと思います。そしてこれがデザイン的にも統一感がとれて結果的にスペースを広く感じさせることができます。これも大事なポイントだと思います。

例えば15坪の住宅地の敷地に対しての参考例ですが、一般的には建ぺい率は60%とすると建坪はわずか9坪となります。写真の住宅がまさにこの条件の狭小住宅です。

この家は40%をが空地となりますが、この10%にあたる約1.5坪ほどの面積を小さな中庭としての外部スペースを設けてみました。

室内には階段を設けず中庭に面する屋外に設置しましたが、室内にEVを設けたため可能となりました。この屋外階段の裏には竹藪が借景として見えるため決して狭さを感じさせません。

このように借景を利用する方法や、小さくても中庭などの外部空間を取り込む事によって、変化にとんだ魅力的な家づくりは可能です。

狭小地の土地探しには、可能性を発見することがもっとも大切なことです。

 

ホタルの棲む竹薮と共生-中庭のある15坪の狭小地

 

三方塞がりの狭小地-大きなルーバーと中庭

 

減築することで生まれた-中庭のある狭小地

 

・CATEGORY 狭小住宅|小さくても贅沢な空間



.(2019/11/23)

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