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街に開かれた Clinic
街に開かれたポルティコ
エントランス前のポーチ
ポルティコにあるサイン
カフェのような待合室
三階のプライベートな中庭
中庭から見る院長室
役員室から見る中庭
院長室から中庭を通して見る役員室
中庭から光が降り注ぐ役員室
街に開かれた Clinic 街に開かれたポルティコ エントランス前のポーチ ポルティコにあるサイン カフェのような待合室 三階のプライベートな中庭 中庭から見る院長室 役員室から見る中庭 院長室から中庭を通して見る役員室 中庭から光が降り注ぐ役員室

街に開かれたポルティコ・プライベートな中庭|Komuro Clinic

[CATEGORY] 中庭のある家 店舗・商業施設 


街に開かれたポルティコと開かれたギャラリー|小室整形外科医院

京都三条通りに面して建っているのですが、その歩道は狭くまた交通量も多いのでとても危険です。
そこで、この三条通りの狭い歩道に開かれた屋根のある外部空間のポルティコ(広いポーチ)を設けてみました。行き交う街の人々にも一服して頂ける憩いの場となればと杉のベンチも設置しました。
新たに『嵯峨野秋街道町』バス停ができるとのことで、この広いポルティコの一角を、大屋根のある『バスの駅』として地域の皆様と共有するスペースとして開放することにしました。

大きな庇の場所はゆとりある雨宿り空間として市民に開放された場所
この広いアーケードであるポルティコの空間を作るきっかけは、嵐電(らんでん)の『帷子ノ辻』(かたびらのつじ)駅からの三条通の歩道は1m程の狭さです。この狭さは逆に京都らしくヒューマンなスケールでとても良いのですが、人々のすれ違いもままならなく少し不便に感じ、また自転車も通りづらく歩道からはみ出てとても危険に思い、この場所にこのような空間の必要性を強く感じました。
同じ三条通りに面した『帷子ノ辻』の駅前の銀行に、同じような広く細長いポーチがありましたので、この医院までポルティコのある通りが続けばさらに良い通りになるに違いないと、土地をいっぽ公共的な場所として譲ることで豊かな空間が生まれることになりました。

中庭の水盤からの光が差し込み『ゆらぎ』を演出|診察室スペース
二階の診察室、リハビリテーションは、広いワンルームに配置して、受付から待合も含めて見通し良くし、患者さんの管理をしやすくしています。天井の仕上げは貼らずに構造体の梁とデッキプレートを白く塗り全てを表しすることで、高い天井の空間の連続性を強調させました。さらに三階の中庭に設けた水盤にトップライトを設置して、その階下である診察室とリハビリテーションに柔らかな光の『ゆらぎ』を演出させます。患者さんの心のケアに、また安らぎを感じられる場となれば幸いです。

水盤がトップライトとなって、階下の診察室に光を落とします。
中庭と水盤のあるプライベート空間がある三階は、諸室以外に、プライベート空間の院長室、役員室があり、この二つの部屋の間に中庭を設けました。院長先生が時間外にプライベートの時間を満喫できて落ち着いた空間へと、中庭を設け、さらに屋上庭園へ繋がる屋外階段も設置しました。

二つのスペースにはそれぞれ大開口があります。その扉を開け放つと空間がひとつにつながり、その内と外との境界がなくなりこの中庭と一体のスペースとなります。この中庭には水盤を設け光の反射で室内の天井に『ゆらぎ』が発生します。時間が止まったかのような空間の演出が可能で心も癒してくれます。さらにこの水盤には仕掛けがあり、水盤の底をトップライトとして階下の診察室にも光を落とし、患者さんの心をも癒してくれます。
 
三条通りに面したポルティコ
ポルティコの木製のベンチは、市民に開放されています。
ポルティコ
イタリアの都市でよくポルティコという建築様式を見かけ、ボローニャの街のものが特に有名です。ポルティコはちょうど日本の雪国の雁木(がんぎ)のようなもので、4、5階建ての建物の下の部分を数メーター引き込んで、一般の通行人にも開放している部分を指します。ポルティコは、歩道を車道から分離し、歩行者を雨から守り、テナントの経済活動にも少なからず貢献しています。そしてほとんどの場合個人の建物であるにも拘わらず、複数の公的価値を持っています。

バスの駅|嵯峨野秋街道町
新たにバス停ができ、バス停の駅名称は『嵯峨野秋街道町』です。 この広いポルティコの一角を、大屋根のある『バスの駅』として地域の皆様と共有するスペースとして開放させていただきました。 お陰様で京都市交通局様から『感謝表明板』を設置していただきました。
三条通りに開かれたポルティコ
この大きな庇の場所はゆとりある雨宿り空間として市民に開放された場所。
エントランス前のポーチ
開放的なエントランスの前のポーチ
開放的となったポルティコ
街に開放し、木製のベンチでくつろげるスペースを設けています。
夕暮れ時のポルティコ
ガラス越に見える、市民に開放されているギャラリー
高い天井の待合室
カフェのような、高い天井の待合室。
黒いビンテージの照明器具が魅力的です。
受付カウンター前のホール
受付カウンター前のホール
中庭越しに見る役員室
​ガラス扉が開かれて、中庭と空気感がつながる役員室、 その柱に光が差し込みます。
中庭と一体化する役員室
内と外とがつながり空気感あふれ、開放的な諸室です。
中庭とつながる院長室
役員室から中庭を通り、開放的につながる魅力的な院長室です。
円柱とすることで魅力的な構造となる
柱も壁から少し離すことで、光が差し込んだ時に魅力的なオブジェのように見えます。
ヘリンボーンパターンが綺麗な院長室の床。
ヘリンボーンパターンが魅力的な院長室の床。
中庭から光が差し込み、柱の影が床に映り込む
中庭から光が差し込み、柱の影が床に映り込むことで、空気感が感じられる印象的なシーンです。
院長室に水盤からのゆらぎがうつりこむ
院長室に水盤からのゆらぎがうつりこみます。
ナラ無垢材の床材はヘリンボーンパターン貼りです。

建築概要

・街に開かれた Komuro Clinic・建築概要

所 在 京都市右京区
構 造 鉄骨造三階建
設 計 期 間 2018.07~2019.04
施 工 期 間 2019.05~2020.01
敷 地 面 積 270坪
建 築 面 積 320.049m2
延 床 面 積 1120.32m2
地域・地区 第1種中高層住居専用地域・準工業地域・準防火地域
      高度地区・景観区域

外部仕上げ
外壁:ジョリパット+デラクリート、ヨド不燃パネルヨコ貼り
屋根:ガルバリウム鋼板たてはぜ葺き、シート防水
土間:美浜小石洗い出し、真砂(岡山)土舗装、カラー舗装
軒天:ジョリパット+ケイカル板

(中庭)
トップライト:強化ペアガラス
土間:石張り
外壁:ジョリパット+デラクリート
軒天:ジョリパット+ケイカル板

内部仕上げ
床 :長尺シート、ナラ無垢板・ヘリンボーン
壁 :PB+不燃クロス、PB+ジョリパット
柱 :耐火塗装
天井:QLデッキ表しSOP、PB+不燃クロス
 

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