蕎麦屋・ギャラリー・中庭のあるそば屋.藍

そば屋・ギャラリー・住まい｜フレキシブルなスペースへリノベーション

[CATEGORY] リノベーション　店舗・商業施設　

そば屋.藍

開業の３年前からそば屋を計画．その名を藍としスペースを探され，購入されたのは，３０年程度が経過したニュータウン内の古屋付き敷地であった．

小さなそば打ちのスペースを増築し，以前の建物の台所を厨房に，洋室と和室を大きな広間としここでそばをまかなう事とした．

さらに，玄関とホールを広い土間とし，庭には広間と床つづきの舞台（中庭）を設け，そば屋.藍の広間は，時には街に開かれたスペースが出来ないかと考えた．

広間と街路空間との間にある中庭は，通り庭と共に内と外の接点にある重要なスペースとなる．
広間と中庭は建具の開放により空間が一体化され，住まうだけでなく蕎麦をまかない，そば屋.藍はイベントやギャラリーとしても利用される，解放的な中庭のある家となった．

間取り

開放的に庭と繋がる広間スペース。

太陽と月をイメージした藍染の暖簾。枕木と古材のレッドウッドで作られた門。

外の舞台を取込む事によって感動的なスペースへと変化する広間。

季節のよい日中は木製扉が開かれ，中庭と一体となる．

木製ガラス扉を閉めると，
ガラスに写し出される室内空間と白い壁．
昼間とは異なった奥行感が出る．

天川弁財天（天川村）の能をイメージして作った舞台（中庭）．

広間と中庭の背景となる白い背壁。

能をイメージして作った舞台。

中庭より見る広間と白い壁。
広間と街路空間との間にある舞台は通り庭と共に、内と外の共有スペースです。

建具の開放により空間が一体化し、
そば屋は開かれたスペースとなり
白い壁は中庭と広間の背景となります。

元々の玄関とホールを砂利の洗い出しと，大きな割れ石（中国産御影石）を使用して広い土間空間にした．

扉を開けはなせば街路まで繋がる開かれた通り土間となる．

土間より見る／レッドウッド（古材）の大テーブルのある広間．

・そば屋.藍が読売新聞（河内版）-なにわこだわりの味-で紹介されました．2009.10.15
・そば屋.藍で、あかり展『杢』を開催しました． 2002.12.14〜29
・そば屋.藍が.....おとなび・かんさい-夏御膳-で紹介されました． 2003.09.10
・そば屋.藍が.....中古を買ってリフォームで紹介されました． 2007.04.30　-リクルート-

間取り

建築概要

・蕎麦屋・ギャラリー・中庭のある家｜そば屋.藍

所　　　在　　大阪狭山市大野台
家族構成　　夫婦2人+子供4人
構　　　造　　木造2階建
設計期間　　2002.07～2002.08
施工期間　　2002.08～2002.10
敷地面積　　70坪

外部仕上げ
屋根／ガルバリウム鋼鈑　瓦棒葺（増築部）
外壁／土・スサ入白セメント木ゴテ仕上
土間／砂利洗い出し仕上
敷石／中国産御影石　割目地仕上げ
中庭.デッキ／杉板　目スカシ貼
門　／枕木（ケンパス240×150）　
扉／レッドウッド（古材）

内部仕上げ
広間／床：赤松（古材）ヤトイザネ
壁：土・スサ入プラスター木ゴテ仕上
天井：杉板　目スカシ貼
厨房／床：米末　壁：土・スサ入プラスター木ゴテ仕上
天井：杉板　厚10　目スカシ貼