内と外を曖昧にし、心と環境を一体化
室内はこまごまと部屋を仕切っていたすべて壁を取り払い、ほぼ1ROOMのようなつくりに変更。
料理をつくっている間、目覚めた瞬間、広間でくつろいでいる時間、ここで過ごす間は常に八ヶ岳の風景を眺めることができるよう、間取りを再構築。洗面室と浴室もウッドデッキ側に位置を移動させ、開放的な空間へと変化させました。
ガラス扉を開け放ち、新鮮な空気につつまれてリビングでくつろぐと、もはや内と外の境界は曖昧となり,心と環境まで一体化するような開放感に満たされます。
空気感や気配が感じられる週末
元の杉板の天井を使いながら天井照明を作り天井面の連続感を出しました。
風景を室内に取り込み開放されて大きなワンルームの別荘となりました。
新たな視点と少しの工夫で、豊かなスペースづくり
その場所の持っている力と建物を調和させることで、見違えるような空間づくりが実現できます。ダイナミックなパノラマが広がるロケーション、エントランスから、そのパノラマの風景にどのように辿り着くルートを描くか、四季の変化をどう切り取るか、朝と夜の楽しみをどう演出すればいいのか...
内と外、いかに繋ぐかでこのスペースづくりのよしあしが決まってきます。
室内からは遮るものが一切なくなる様に、階段上のデッキは視覚効果を狙ってデッキ先端を階段状にしました。
露天風呂を使用のとき、デッキ先端の階段が休憩場所となります。
間取り
建築概要
大開口から八ヶ岳が一望できる別荘所 在 長野県茅野市蓼科高原-東急リゾート
家 族 構 成 夫婦2人
構 造 木造平屋建 一部鉄筋コンクリート造
設 計 期 間 2003.10~2003.04
施 工 期 間 2004.04~2004.08
敷 地 面 積 500坪
建 築 面 積 98.95m2 ( 建ペイ率19.7%)
延 床 面 積 98.95 m2 (容積率19.7%)
外部仕上げ 屋根/ガルバリウム鋼板 瓦棒葺き
外壁/杉板張り
デッキ/レッドシダー
露天風呂/側面:コンクリート打放し
浴槽:四国産青石貼り
内部仕上げ 玄関洋室/床:レッドシダー
壁:土、スサ入りプラスター木ゴテ
天井:杉板張り
居間・台所/床:レッドシダー
・ほしい・リゾート net/八ヶ岳・蓼科高原に掲載されました
八ヶ岳も南アルプスも一望...中古別荘のリフォームで手に入れた週末住宅.