肥松単板のあかり｜杢 -Translucent：時の記憶- 1999
[CATEGORY] プロジェクト
肥松単板のあかり｜眠っていた単板に光をあててみました
材木団地の単板加工場に眠っていた、厚さ0.5mm、長さ4,000mm 巾700mm の肥松〈杢〉の単板を見つけました． これは普通ベニヤの化粧材として利用されるものです．この厚みは単板の中でも厚い物で，杢目の何とも言えない暖かみのある素地を何かに生かせないかと考えました．
単板は松脂によって光を通すと透けて見えます． 〈杢〉一枚一枚のもつ表情，色合い，風合いの面白さ，やさしさ，力強さは最もシンプルな形によって生かされる．和紙を裏打した単板は，最大直径900mm 高さ600 mm の円筒形を基本とし, 大小さまざまな組み合わせによる照明〈あかりのオブジェ〉が出来ました．
一段，二段，三段と重ね合わすことであかりの表情が変わります． 折りたためる堤灯のイメージでもあり， 吊る-置く-重なる-重なり-つなげる-つながり， さまざまに展開していく可能性をひめている．
SECTION／切断面は『時の記憶』
その切断面〈杢〉に、文字どおり“光”をあててみました．
あかり
〈杢〉一枚一枚のもつ表情，色合い，風合いの面白さ，やさしさ，力強さは最もシンプルな形によって生かされます．
(φ900＋φ850＋φ800)×H1600
あかりのオブジェ展 1999
テーマ部門入選
我が娘(6才時)のサイズと比較してみました．
肥松単板のあかりの製作図面
いかに大きいことかが分かります．
肥松単板のあかりのサイズ比較
一段、二段と重ね合わせる。杢目の継ぎ目の重なりを遊ぶ。あかりの表情が変わる。吊る-置く -重ねる-重なり-つなげる-つながり...さまざまに展開してい来ます．
