杉の大屋根のある家|小さな中庭
街家を木の香る家へと再生。
杉板の大屋根を支えているのは、松の合わせ梁と既設の梁を組み合わせたもの。 そしてファサードには、杉の大屋根とこの合わせ梁が少し見えています。
二階の広間のフローリングは、赤松の古材を利用しました。古民家の大きな梁を加工して作ったオリジナルなものです。また、広間の天井の高さを約4.5m と高くしたことで出来た、ロフトへのブリッジ。通りに面した珪藻土の土塀のおかげで、南側には日当りのよい小さな中庭も出来ました。
杉板の大屋根、土壁、床の古材など、自然素材を利用した木の香る家へと再生されるリノベーションです。
そして、夕暮れ時には大屋根と壁の間から光が漏れ、杉板の大屋根が浮かび上がるように見えます。
杉の大屋根は天井部分にスリットを設けて光を取り入れたことで、大屋根が浮いたように演出。
夕暮れ時には大屋根と壁の間から光が漏れ、大屋根が浮かびます。
広間と、ロフトへつながる階段とブリッジ。あかりはオリジナルなものです。
ブリッッジから広間を見下ろし。空間に柔らかさをつくる丸太の梁。
ロフトへの階段とあかり。広間の古材のフローリングは魅力的です。
大屋根を支える梁。広間の高天井とロフトへのブリッジ。
ロフトへとつながるブリッッジ。そして、床は米松の間柱を利用したもの。
建築概要
大屋根と小さな中庭のある家・建築概要
所 在 兵庫県伊丹市
家 族 構 成 夫婦、子供1人
構 造 木造2階建(一部ロフト)
設 計 期 間 1997.06~1997.12
施 工 期 間 1998.01~1998.05
敷 地 面 積 30坪
建 築 面 積 61.79 m2
延 床 面 積 136.34 m2
各階床面積 1階 56.27 m2 2階 61.79 m2
ロフト階 18.28 m2
地域・地区 第二種低層住居専用地域 第二種高度地域
外部仕上げ 屋根:ガルバリウム鋼板 瓦棒葺き
外壁:ラスモルタルリシン木ゴテ仕上げ
塀:ケイソーウティカ(大阪ガスケミカル)
くし目仕上げ
バルコニー手摺:杉板 目透かし張り
オスモカラーワンコート
内部仕上げ LDK/ 床:赤松(古材)
壁:土、スサ入りプラスター木ゴテ
天井:杉板張り
ブリッジ床:米松・間柱用
合わせ登り梁:米松構造材
梁:地松・小屋丸太 既存建物構造材