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屋外階段でつながる小さな中庭
土間の珪藻土タタキ
表からは中庭のあることが分からない家
竹薮の緑の風景と季節のうつろいを感じる家
中庭のある狭小住宅
キッチン
キッチン
リビング
玄関
階段
屋外階段でつながる小さな中庭
土間の珪藻土タタキ 表からは中庭のあることが分からない家 竹薮の緑の風景と季節のうつろいを感じる家 中庭のある狭小住宅 キッチン キッチン リビング 玄関 階段

ホタルの棲む竹薮と共生 - 中庭のある15坪の狭小住宅|春日町の家

[CATEGORY] 中庭のある家 狭小住宅 

閑静な住宅街、環境は起伏のある丘陵地帯、公園の竹藪に隣接する15坪の土地に「老後のことも考えて快適に暮らせるEVのある家に建て替えたい」と50代のご夫婦から連絡をいただきました。
聞くと、隣接する竹薮は大阪では珍しい"ヒメボタル"の生息保存地区。この立地を活かして、ヒメボタルが舞い込む住宅の設計に取りかかりました。
 
通り庭にヒメボタルが舞う住まい
15坪というといわゆる狭小住宅になりますが、狭くて小さい、という意味ではなく、その面積を使って贅沢に暮らす家、と解釈したいと思います。この住宅はまさにその実例です。構造的には、1階の鉄筋コンクリートのボックスカルバート構造と鉄骨造との混構造です。

1階はコンクリートの打ち放し仕上げに5枚の木製格子引き戸を組み合わせ、2・3階は珪藻土の左官仕上げで、2階の生活空間に光と風を取り入れるルーバー窓を設置、道路斜線を活用して天窓を5窓並べるという印象的な外観に仕上げました。1階は、通り庭と小さな中庭、2つの庭を設けた贅沢な空間です。木製格子戸を開けると広がる通り庭は主にガレージとして活用しますが、竹藪に続く折りたたみ式のガラス戸を開け放つと、裏の竹藪の借景を楽しむことができ、梅雨の時期にはヒメボタルが自由に飛び回ることができる環境をつくりました。

中庭は外部階段と一体化して3階まで続く吹き抜けになり、さらに中庭に面した壁を2層分の壁をガラスのルーバーにすることで自然光を取り込むだけでなく、中庭と一体となった奥行きが生まれました。

間取り
狭小地の中庭
狭小住宅の中庭となる三層の外部スペース。
ガラスのルーバーを開けるとリビングと中庭とが融合します。3階部分がリビングですが、小さいながらも開放的な狭小住宅です。


明確な役割設定で居住空間を明るく快適に

オーナーから「室内にはエレベーターのみを設けて、階段は外に設置したい」という要望があり、2・3階の生活空間はすっきりとした長方形の生活スペースを確保することができました。

2階は寝室の和室と水廻り、3階はトップライトから取り込まれる自然光の明るさを活かして居間と台所。いわば2階は静の間、3階は動の間、とも言える、潔い空間設計です。また、1階は珪藻土の三和土とコンクリートの印象ですが、2・3階は信州唐松のフローリング、珪藻土の壁という風合いのある空間にまとめました。

はっきりとしたオーダーがあったからこそ実現した、潔い住宅。光を存分に取り入れた生活。そして毎年この小さな中庭に優雅に舞い込むヒメボタル。15坪という面積を存分に楽しむ贅沢な生活をこの住宅が教えてくれました。
竹薮が借景となる小さな中庭
竹薮の緑の風景と季節のうつろいを感じ、ホタルが中庭に舞い込んできます。
木製縦格子を引き込めば通り庭となる
木製の格子扉を開けば通り庭となり、さりげなく中庭のそんざいが感じられます。
竹薮と繋がる通り土間
通りの格子扉を開けば竹薮と繋がる通り土間となり、小さな中庭には階段が見えます。
珪藻土タタキの土間
土間は珪藻土タタキ仕上げ、正面の左官仕上げはエレベータで、その右奥が中庭へと。
竹薮とつながる小さな光庭。
竹薮とつながる小さな光庭。
キッチンの上部はトップライト
キッチンはトップライトからの光で明るい。床は信州唐松フローリング、壁と天井は珪藻土仕上げ。
アイランドキッチンは桜の無垢材
桜の無垢材のアイランドキッチン。
玄関のような各階のテラス
中庭にある各階テラスが、屋外階段につながります。

15坪の狭小住宅 - 建主の声

オーナー夫妻の声

要望は鉄筋3階建てで屋上を活用したいこと、エレベーターと1階の通り庭的なガレージを設け、内部に階段は不要、外階段として配置したいとお伝えしました。
その要望を受けて、水谷先生は、外階段が屋上まで続き、竹薮の緑の景色と季節の変化を感じられる空間のある家を設計してくださいました。

完成当初、シンプル過ぎると思った珪藻土の外壁は、年数が経つとサイディングの壁などとは違い風格が出てきてとてもよい。窓が多いので夏など開け放せばよく風が通り、冬は温室効果もあって暖かく、特に中庭があり快適に過ごせます。以前から水谷先生とは仕事の関係でおつきあいがありましたが、やはり水谷先生に頼んで良かったと思っています。

15坪の狭小住宅 - 構法と素材

狭小住宅の構法と素材
壁をなくすため、一階 RC 造ボックスカルバート工法を採用。
二、三階は小径の鉄骨での混構造です。

外壁の仕上げは珪燥土木ゴテ仕上。
層間変形角を最小限にし、下地にTIP工法、CSネットなどを使用しクラック防止の工夫をしました。

間取り

春日町の家|間取り

建築概要

ホタルの棲む竹薮と共生 - 中庭のある狭小住宅・建築概要

所    在 大阪府豊中市
家 族 構 成 夫婦2人
構    造 1階RC造ボックスカルバート工法 2・3階鉄骨造
設 計 期 間 1998.01~1998.08
施 工 期 間 1998.09~1999.03
敷 地 面 積 15坪
建 築 面 積 30.20 m2 ( 建ペイ率59.9%)
延 床 面 積 71.06 m2 (容積率134.76%)
各階床面積  1階 25.56 m2 2階 22.75 m2 3階 22.75 m2
地域・地区  第一種中高層住居専用地域 法22条地域 第二種高度地域
埋蔵文化財包蔵地

外部仕上げ  屋根/アスファルト防水+モルタル金ゴテ
外壁(中庭)/RC打放し 化粧仕上 珪藻土 木ゴテ
土間/珪藻土、三和土(タタキ)

内部仕上げ  ガレージ・ポーチ・EVホール・中庭
床:玉石洗い出し
壁・天井:RC打放し
和室/床:縁なし畳 カラ松フローリング
壁:珪藻土 木ゴテ
天井:ケイソーライト LDK・ユーティリティ
・物入・便所
床:カラ松フローリング 壁:珪藻土 木ゴテ
家具/カバ桜積層板 オスモカラー

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